子どもたちが学校に行きたがらない理由は多様で、それぞれに深い背景があります。不登校の増加は、社会的な問題を反映しているだけでなく、学校教育自体にも問題があると指摘されています。では、具体的にどのような点が不登校の問題に結びついているのでしょうか。
- 一斉授業の限界
伝統的な一斉授業は平等を象徴するかのように思えますが、実際には個々の学習スタイルや能力の違いを見過ごしてしまう傾向があります。全員が同じペースで学ぶことが求められ、ついていけない生徒は孤立しやすくなります。
私もクラスの授業で自分だけついていけてないかなと感じるととたんに不安になったという経験はありました。
学習の多様性を認め、個別のサポートを充実させることが、これを解決する鍵です。
- 試験中心の評価
学校の成功はしばしば試験の成績で測られますが、これが子どもたちに過度なストレスを与えることも。一つの試験で全てを判断するのではなく、多面的な評価が必要です。プロジェクトベースの学習やポートフォリオ評価の導入が、学習への意欲を高める可能性を秘めています。
実際に私自身がそうでしたが学校の試験の多くは徹夜で一夜漬けのような形になってる人って多くないでしょうか?
果たして試験の直前にだけ追い込みをかけてその点数のみで評価を下されるこの評価制度の成り立ちというものは変えていく必要があるのではないでしょうか
- いじめや人間関係の問題
学校生活は学問だけでなく、人間関係の構築も含まれます。しかし、いじめや友達間のトラブルは不登校の主な要因となり得ます。学校が安全で友好的な環境を保障し、適切な対人関係スキルを教えることが、生徒の学校への適応を助けることにつながります。
このいじめについて私が考えるのは、皆さんいじめというと加害者にばかり批判の目が行きがちな気がしてしまいます
しかしまだまだ人格形成の途中で若いうちはいたずらが過ぎてしまうことというのは充分に考えられることだと思います
なので大切なことはいたずらがいじめに変わってしまう前に止めてあげられるような環境作りや先生たちの意識というものがきっと大切なんだなと思います。
これがきちんと出来ていれば加害者も被害者も笑顔で大人になることができるのではないでしょうか
- 適応の難しさ
発達障害を持つ生徒や多文化の背景を持つ生徒にとって、学校の環境は適応が難しいことがあります。インクルーシブ教育の推進や個別の学習計画の提供が、これらの生徒をサポートする方法です。
必ずしも人と接さなくてはいけない、変わらなくてはいけないという状態よりも選択肢が複数ある方が通う側にとっては心が楽になるかもしれません
- 教育カリキュラムの硬直性
カリキュラムの内容が古く、社会の変化に対応していないと、生徒は学校で学ぶことが現実世界と無関係だと感じることがあります。教育カリキュラムを現代的なニーズに合わせて更新し、生徒が関心を持てるような内容にすることが不可欠です。
学校の中では一部取り入れてるところもあるそうですが、例えば金融の話だったりインターネットリテラシーの問題、ファクトチェックについては学校教育の段階でしっかり教えて言ってもいい内容なのではないかと思います。
- 教師と生徒との関係
教師と生徒の関係が希薄であれば、生徒は必要なサポートを得られず、不登校に繋がることがあります。教師のトレーニングを強化し、生徒一人ひとりに目を向けることが、この問題を緩和する一歩になります。
だがしかし先生たちにも余裕はないですよね。
生徒と良好な関係を築きたいけれども学校業務が忙しすぎて思うように生徒達とコミュニケーションが取れない、そういう先生たちをたくさん見てきました
まとめ
不登校の問題は、ただ学校に行かないという表面的な事実以上のものです。これは教育システム全体が直面している挑戦を反映しており、根本的な改革が必要です。教育方法の改善、評価システムの見直し、教師と生徒の関係強化など、多角的なアプローチが求められています。教育の質を向上させることで、子どもたち一人ひとりが学校での生活を充実させ、最大限にその能力を発揮できるような環境を作り出すことが、私たち大人には求められています。
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