子どもたちの不登校が増加している今日、多くの親御さんが「どこが間違っていたのだろう?」とか「うちもこうなるんじゃないだろうか」と自問自答する日々かと思います。
しかし、この問題は単に親の責任で済ませていいものではないはずです。
社会全体の変化とともに、子どもたちが直面している課題も変わってきているのです。
まずは大人が、現代の子供たちが何に悩み、困っているのか知る必要があります。
まずは、SNSの普及により、子どもたちは日々、他者と自分を比較する情報に触れることが増えました。それはときに、自分の価値観を揺らがせることも。
特にキラキラした情報で溢れるネット社会は、コンプレックスに悩みやすい子供たちにとっては時に悩みを増長させるコンテンツになりかねないでしょう。
また、現代は多様性が認められる時代と言われますが、その多様性を受け入れる社会の体制や考え方が追いついていないことも確かです。
多様性と言えば簡単に聞こえますが、いざ自分が少数派になってみたり、家族に現れたりしたときに正しい対処が出来るでしょうか?
また学校などの社会では受け入れるための教育は出来ているのでしょうか?
恐らく先生たちでさえどうしていいか分からないのが現状だと思います。
では、このような社会的背景の中で、私たち親としてどんな役割を果たせば良いのでしょうか。
- 情緒的サポート: 変動の多い現代社会で、親が最も頼りにされる存在であることを忘れずに、子どもの気持ちに寄り添うことが大切です。
大切なことは「理解できなくてもいい」ということです。
自分の子供だからといってすべてが分かるわけではありません。
「きちんと理解したいから話を聞かせてほしい」そう伝えましょう。
- メディアリテラシーの育成: SNSのリスクや健全な利用方法を共に学び、子どもとのコミュニケーションを深めることが求められます。
偽りの情報が多かったり、みんな日常の良いところだけを発信していることを理解してもらいましょう。ただ禁止して触れさせないのではなく、今後のためにも一緒にファクトチェックを学んでいく機会に出来るといいですよね。
- 自己肯定感の育成: 外部の情報に振り回されない強い心を育むためには、日常の中で子どもの成功体験を増やし、その努力をしっかりと認めてあげることが大切です。
自分に自信があればそもそも他者と比較して落ち込むこともありません。
あと意外と見落とされるのは睡眠です。人間の心は少なからず外部の影響を受けます。
外が暗い時に、ネガティブな情報を受けると影響されてしまいやすいですし、睡眠不足は物事を正しく捉えられないようにしてしまいます。
睡眠環境を整えてあげることも立派な親の務めかもしれません。
親としての「責任」は時に、重く感じることもあるかもしれません。
しかし、その一方で「愛」として子どもに伝わるものも大きいのです。
変に意識しすぎるよりは、共に楽しんで人生のあらゆる課題に取り組めていけるといいですよね。
社会の変化に振り回されず、一緒に学び、成長していくことで、子どもたちも安心して未来へと歩んでいくことができるでしょう。心温まる子育ての日々を、私たち全員でサポートしていきましょう。
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